平山 絢子

チェンバロとバロック・ダンスの両分野にて活動を行う。

 

〈Cembalo〉

東京都立芸術高等学校 音楽科(ピアノ専攻)卒業。

東京音楽大学 音楽学部 器楽専攻(ピアノ)卒業および音楽学課程修了。

中学校教諭一種免許状、高等学校教諭一種免許状(教科:音楽)取得。

桐朋学園大学音楽学部 古楽器専攻(チェンバロ)研究生修了。

チェンバロおよび通奏低音奏法を渡邊順生、上尾直毅、ミケーレ・ベヌッツイ各氏に師事。

ミラノ音楽院にてE.ファディーニ氏のマスタークラスを修了。このほか国内外にて研鑽を積み、とりわけ家喜美子、北谷直樹各氏のマスタークラスは継続的に受講。

東京音楽大学「ピアノ音楽史」(担当:武石みどり教授)の授業では、毎年1回レクチャー&デモンストレーションを行う(2004-2018)。

自主公演のほか、高校・大学での各種コンサートや講座、「アンサンブル・アープルス演奏会」「星座的布置」「古楽研究会オリゴの春」等に出演。

日本チェンバロ協会、日本イタリア古楽協会、名古屋バロック音楽協会 各会員。

 

〈Dance〉

幼少時より様々な舞踊を経験。大学の音楽学課程にて舞踏研究を開始。

バロック・ダンスを浜中康子、村井頌子、トーマスベアード、ペイジ・W.ボーゲス各氏に師事。

W.ヒルトン奨学金を得て、ラットガース大学(U.S.A.)イースト・コースト・バロックダンス・ワークショップに参加。

自主公演のほか、「ヴェルサイユの祝祭」「舞曲は踊る」「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」等の公演にバロック・ダンサーとして出演。

これまでに上野学園高等学校音楽科 非常勤講師(担当:古典舞踏)、桐朋学園大学古典舞踏研究会(子どものための音楽教室 講師のための講座)アシスタント、都留音楽祭アシスタント(バロックダンス・クラス)、東京バロックダンス研究会(主宰:浜中康子氏) 講師/運営スタッフ、札幌バロックダンス研究会 特別練習会講師を務める。

また、高等学校音楽科や音楽大学、大学院等での各種講座において講師やアシスタントを務める。舞曲聴音プロジェクトメンバー。

 


〈寄稿、編集ほか〉

日本イタリア古楽協会 会報

オーボエ協会 会報

ムジカノーヴァ

東京バロックダンス研究会資料集Ⅰ-Ⅳ (編集)、練習用CD録音(チェンバロ)

日本チェンバロ協会 年報

 

 

♪ピアノからチェンバロへ転向したきっかけ♪

東京音楽大学で丸山桂介先生(音楽学)の「音楽と修辞」という授業を履修したことが直接のきっかけです。これは理論と実技が一体化した授業で、数ある授業の中でも、私にとって最高に重要度の高いものでした。最初は専攻であるピアノで実技レッスンを受けていましたが、2年次にはチェンバロの奏法を臼井雅美先生から学ぶようになり、この時点ですでにチェンバロを志す決意をしました。副科として正式にチェンバロを履修するまで、丸山先生の研究室にある楽器をお借りし、先生の留守中に鍵を借りて度々練習をさせていただきました。沢山の書物に囲まれた妖しい空間の中で、若く拙いながらもバッハと向き合った濃密な時間は忘れる事が出来ません。私は結局この授業を4年間履修し続け、卒業後もゼミナールに度々参加しました。

 

 

♫バロック・ダンスを始めたきっかけ♫

もともと舞踊に興味があり、ピアノ科の学生だった頃、音楽と舞踊について何かをやりたいと漠然と思っていました。高校時代より興味のあったストラヴィンスキーとバレエ・リュスを、自分の中でのテーマにしようかと当初は考えていましたが、チェンバロを始めたことにより、一気に古い時代へと興味が傾いていきました。そのうち、ルネサンスやバロック時代のダンスを実際に学ぶことが出来ることを知り、大学3年生のときに初めて浜中康子先生の講座を訪れました。その後レッスンに1年通いましたが、翌年は卒業や進学の準備で忙しく、何よりチェンバロに夢中だったため、ダンスのことはすっかり忘れていました。その後にダンスと再会したのは桐朋学園大学の授業でのことです。ここで毎週の授業としてダンスを学ぶ機会を得、心惹かれるようになりました。

 

 

 

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